天然の砂浜が美しい新原(みーばる)ビーチに隣接したリゾートホテル。吹き抜けのガマ(洞窟)に巨大な仏像が鎮座し、中庭ではガジュマルが風にゆれている。その先に、まぶしいばかりの碧い海。自然と調和した赴きのある館内は、琉球石炭岩に囲まれた外観からは想像もつかなかった。ゆったりと設えられた15室の客室のすべて、目の前に雄大な海の風景を従えている。琉球の文化と和の文化の調和が心地よい空間で供される料理もまた、琉球の宮廷料理と和食を融合した和流会席。沖縄の旬の食材がふんだんに盛り込まれ、すっかり魅了される。「沖縄の素晴らしい食文化を和食をベースにした料理で発信していきたい」と、総料理長の松原直樹さんが腕をふるう料理に、塩(マース)味は欠かせないという。多様な文化を柔軟に受け入れながら新しい文化を作りだしてきた沖縄の、食文化の神髄が伝わってくる。